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安倍政権誕生に期待する(4)
安倍氏と逆の思想を持った総理ならば、“普通の国”への歩みは30年も後退する
遂に発射された北朝鮮の弾道ミサイルを前にして世界は激しく震撼、六十年も続いた”平和慣れ”にどっぷり漬かっていた日本人もようやく事態の深刻さを実感したようである。さりとて「もっと早く”普通の国”になっておけばよかった」と悔やんでいる人がどれぐらいいるか知らないが……。
おかげで、あと二か月に迫った自民党総裁選の重要な争点の一つとして、わが国の安全保障の問題があらためて急浮上したことは間違いないが、次期総裁すなわち次期総理が担うべき課題はこればかりではない。
もちろん、五年にわたる小泉内閣の最重要政策であった構造改革の再評価は避けて通れないだろうが、そのほかにも、本来争点とすべきではなかった靖国神社参拝(”分祀論”や国立戦没者追悼施設建設を含む)、皇位継承問題に絞られた皇室典範の改正、拉致や領土・領海などの難題をかかえる東アジア外交、継続審議にされた教育基本法の改正、さらには憲法改正に向けての道筋の整備等々、国家の根幹に関わる重要問題が山積している。
この十年間をふりかえってみよう。夫婦別姓法案・外国人参政権などの亡国的立法を阻止し、”従軍慰安婦”という語を教科書から削除させ、国旗・国歌法を制定し、各地の自虐的平和祈念館の展示を修正し、首相の靖国神社参拝を再開させ、国会に憲法調査会を設置し、教育基本法改正を政治的スケジュールに乗せ、自衛隊による国際貢献を定着化させるなど、わが国は遅まきながらも”普通の国”に向けて確実に歩を進めてきた。
次期総理は、これらの成果を基にしてさきほどの課題に精力的に取り組み、さらなる前進をはからねばならない。この重責を果たし得る人物としてまず念頭に浮かぶのが安倍晋三氏にほかならない。万が一、安倍氏とは逆の思想を持った人物が総理に就任したならば、わが国の”普通の国”への歩みは三十年も後退するだろう。
時代の大きな分岐点に直面している日本の新しいリーダーとして安倍氏に期待すること大きく、安倍政権の誕生を心より望むゆえんである。 |