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許してはいけない、国家の品格を貶める「自由」
日本トップクラスのアクセス・書き込み数をもつ電子掲示板サイト「2ちゃんねる」において、ある医療クリニックの男性院長について「人を殺した」などと虚偽の事実を書き込んだ男性が名誉棄損の容疑で逮捕された。この男性は都内の複数のインターネットカフェから書き込んだらしいが、恐ろしい世の中になってきたものである。
2ちゃんねる関係では3月以降だけでも、福岡県内の小学生を殺すとの書き込み、福島県の小学生を殺害するとの書き込み、携帯電話データ通信サービス会社「イー・モバイル」の本社爆破予告、女性タレントに記者会見を要求し「さもなければ新宿区立落合第五小学校の児童を無差別に殺害する」という書き込みなど悪質ないたずらが数多く発生している。そして、それ以前からの同様のケースで摘発された犯人の中には未成年も含まれている。
「やあやあ我こそは…」と正々堂々大音声を挙げて一騎打ちを行ったのも今は昔、匿名性を利用した日本人のモラル低下は目を覆うばかりである。これを外国のデータなどと比較して「日本だけの問題ではない」などと開き直ることは全く意味が無い。高いモラルこそ日本人が、日本社会がもっている最高の「武器」のひとつである。
2ちゃんねる上の脅迫事件に関しては「被害者の枠組みを大きく構えることで、軽犯罪法でなく、より厳しい法定刑での立件が可能になり、悪質な書き込みへの抑止力につながる」(板倉宏日本大学教授)という意見がある。実際本年2月「2ちゃんねる」に「千葉の子供を殺す」と書き込んだ男性が脅迫容疑で千葉県警に逮捕された事件では、被害者を千葉県内の女子児童約16万5000人とすることで脅迫容疑が適用されている。
その一方で「個人に対する犯罪である脅迫罪を不特定多数に広げることが、明らかに行き過ぎ。ネット内の表現の自由を規制する動きにつながりかねない」(園田寿甲南大学教授)との指摘もあるが、不法行為に対する内部告発などのケースならばともかく、百害あって一利無いイタズラ書き込みに対してまで“ネット内の表現の自由”などと配慮する必要は全く無い。人権擁護法の法案化の議論が猖獗(ショウケツ)を極める現在の状況下では、我々一人々々が意識的に<守るべき人権>や<許していい自由>を見極め、そうでないものに対しては勇気をもって“NO”を突き付けてゆかねば「国家の品格」は守れまい。 |
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