|
|
早く「戦後」を終わらせなければならない
今月24日に韓国「拉北者家族会」崔成竜代表が明らかにしたところによると、78歳の元韓国軍兵士が14日、北朝鮮を約55年ぶりに脱出し現在第三国において韓国への帰国を窺っているとのことである。兵士は1953年7月の朝鮮戦争休戦直前に中国軍との戦闘で負傷し北朝鮮の捕虜となり、炭鉱で働かされていたという(韓国政府は死亡扱い)。
この事例からも分かる通り、韓国と北朝鮮との間の戦争はまだまだ終わっていないのである。これとは逆に韓国大統領であった金大中はかつて太陽政策の一環として、辛光洙(日本人拉致の実行犯)を含む工作/謀略活動に手を染めた(そして将来また染める可能性があり、もちろん重要な情報も握っている)北朝鮮の「非転向長期囚」を釈放したりしたが、それがその後北朝鮮の対外工作攻勢の緩和などをもたらした形跡は全く無い。また、盧武鉉前大統領夫人の父親は南朝鮮労働党の幹部であり、朝鮮戦争時に韓国軍将校を私刑で虐殺した件はよく知られている。であるにも関わらず韓国の多くのメディアや国民が盧武鉉を支持したのは、北朝鮮に対する然るべき恐怖心や(煽るわけではないが)敵対心が「戦後」(朝鮮戦争後)の風潮で薄れてしまったせいであろう。
これは我々日本人が厳しい国際社会の現実を捉える際、失礼ながらも本来反面教師とすべき事態である。ところが現実としては「韓国が北朝鮮に対して宥和的であるのだからわが国も……」といった類の主張がわが国でも後を絶たない。わが国の現行憲法が非現実的平和を夢想しているからといって他国がそれに引きずられることが一切無いのと同じく、韓国世論がいびつな“対北友好”を唱えていることでわが国の拉致問題解決へ向けての毅然たる態度を緩めることがあっては断じてならない。
振り返ればそもそも、わが国の「戦後」も終わってはいないのである。東京裁判史観、歴史認識問題、沖縄集団自決冤罪問題 ――経済企画庁が『経済白書』上で「もはや戦後ではない」と述べてから50年以上経つこの時世、そろそろ総決算すべき時ではなかろうか。 |
|
|